E217(Y144)系 快速 4460F列車
総武本線 物井〜佐倉 2020年1月5日撮影 |
E217系(Y140) 快速 1388F列車
総武本線 物井〜佐倉 2009年4月26日撮影 |
E217系(Y104) 快速 4414F列車
総武本線 物井〜佐倉 2007年6月16日撮影 未更新車 |
E217系(Y104) 普通 859M列車
東海道本線 品川〜川崎 2009年4月12日撮影 東海島本線転用車 |
E217系(Y144) 快速 4460F列車
総武本線 物井〜佐倉 2020年1月5日撮影 |
1.概要
1994年(平成6年)、横須賀・総武快速線の混雑緩和と113系1000番代の置き換え用に開発された車両です。 編成は11両の基本編成(4M7T)と4両の付属編成(2M2T)で構成しています。編成は下記のとおりです。 ←成田空港、成東、鹿島神宮、君津、上総一ノ宮、千葉 久里浜→ ・基本編成 クハE217-0−サハE217-0−モハE217-0−モハE216-1000−サハE217-2000−サハE217-2000−サロE217-0−サロE216-0−モハE217-2000−モハE216-2000−クハE216-2000 ・付属編成 クハE217-2000−モハE217-2000−モハE216-2000−クハE216-1000 2.車体構造 車体は209系と同様に先頭部と台枠の一部を除き、すべてステンレス鋼を使用した軽量ステンレス構体を採用しています。混雑緩和を計るために近郊形普通車として初めて片側に両開き式扉が4か所設けられました。普通車の車体幅は、セミクロスシート部の通路幅を確保するために211系と同じ2,950mmとし、腰部から下を絞った構造となっています。グリーン車は215系の2階建てグリーン車の車体構造を基本としたため、車体幅は2,900mmとし、1階部の床幅を有効に確保するため、下部に向かっての絞り込み量を少なくししています。 運転室は、地下部分を走ることから非常時に基本編成と付属編成の通り抜けを可能にするため、スライドプラグドア形の貫通扉が設けられています。そのため、外見的にはすっきりとした構造になっています。また、踏切事故対策のために、運転席部分を強化し、事故時の衝撃エネルギーを吸収できる構造とし、運転席の視認性を向上させるために座席を高くしている。 3.車内設備 シートはロングシートを基本としているが、編成の一部にセミクロスシート車が連結されている。また、ラッシュ時の座席確保を計るため、グリーン車はすべて2階建て構造としています。 基本編成のうち、成田空港寄りの3両(9〜11号車)はセミクロスシートとなっています。この3両を0番代とし、その他のロングシートの普通車は2000番代としています。ただし、9号車のモハE217とユニットを組むロングシートの8号車モハE216は1000番代として車号を揃えています。久里浜よりの先頭車は自動解結装置及び電気連結器付の基本編成の方をクハE216の2000番代とし、付属編成の方を1000番代としている。 ロングシートの座席は209系と同じ方持ち式の物を採用し、オールフラットの構造とし、清掃を容易にしている。また、セミクロスシート車はドア間の大窓部にクロスシートを各1ボックス設置してあります。 トイレは基本編成の両端先頭車両、グリーン車(5号車)、付属編成の久里浜方先頭車両に設けられています。基本編成の千葉方先頭車両、付属編成の久里浜方先頭車両には和式トイレが設けられています。基本編成の久里浜方先頭車両には車いす対応の大型洋式トイレが設けられています。 4.機器類 制御装置は209系と同様にGTO-VVVFインバータ制御を採用していますが、走行条件を加味して歯車比を6.06(209系は7.07)にしています。 主電動機は95kWの三相かご形誘導電動機が採用されました。 駆動方式はTD継手平行カルダンが採用されました。 制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されました。 台車は軸梁式ボルスタレス台車が採用されM車がDT61、T車がTR246形となっています。 5.主な履歴 1994年(平成6年)8月に量産先行車2本が完成し、同年12月3日より営業運転が開始されました。 1995年(平成7年)11月以降より量産型が製造されました。 1997年(平成9年)に製造された4次車より、基本編成の久里浜より先頭車両に車いす対応大型洋式トイレが設けられました。これより前の編成についても4次車以降の付属編成久里浜方先頭車を差し替える形で組成されました。 1998年(平成10年)に製造された7次車より前面貫通扉廃止(開閉できない飾り扉が設けられています。)され、側面の行先表示機がLEDとなりました。 1999年(平成11年)11月までに基本編成51本、付属編成46本の計745両が製造されました。 2006年(平成18年)より量産先行2本と量産1号編成1本が東海道線に転用されました。 2007年(平成19年)より制御装置などの機器更新が行われました。主な更新内容は下記のとおりです。 ・GTO-VVVFインバーター制御装置をIGBT-VVVFインバーター制御装置に更新 ・補助電源装置をGTOサイリスタ式のものからIGBT素子を用いたものに更新されました ・ラインカラーの青15号が青20号に変更されました。 2008年(平成20年)よりグリーン車で入り口と業務用控室前に防犯カメラが設けられました。 2009年(平成21年)より先頭者の前面排障器(スカート)が強化型のものに交換されました。 2009年(平成21年)より自動放送が使用開始されました。 2015年(平成27年)に東海道線に残って運用されていたされていた編成が全て戻されました。 2018年(平成30年)にY-50編成に線路モニタリング装置が搭載されました。 2021年(令和3年)にE235系への置き換えが始まり、Y-44編成を皮切りに廃車が始まりました。 |
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