E531系
E531系(K404) 3390M 
常磐線 天王台〜取手 2008年5月25日撮影

E531系(K403) 3398M 
常磐線 馬橋駅 2008年5月2日撮影

1.概要
 2005年(平成17年)3月に401・403415系置き換え、及びつくばエクスプレスに対抗するために登場した交直両用通勤型電車です。
 基本的にE501系E231系を基に設計されました。
 編成と形式は下記のとおりです。
←水戸
基本編成
 クハE531形-サハE531形-モハE531形2000-モハE530形2000-サハE530形2000-サロE531形-サロE530形-モハE531形1000-モハE530形-クハE530形
付属編成  クハE531形1000-サハE531形-モハE531形-モハE530形1000-クハE530形2000

2.車体構造
 車体は軽量ステンレス製で、車体株に裾絞りがあります。乗降扉は、両開き式扉が片側4箇所設けられてます。床面高さは1,130mmとし、ホームと乗降口の段差を縮小してます。
 先頭形状はE231系と同様、高運転台構造となってます。
 先頭車運転台がある乗降扉の位置は他の中間車と異なり、隣接乗降扉との間隔が狭くなってます。また、トイレに近接した乗降扉は、車いす対応の大型トイレ設置に伴い、海側、山側の扉位置が異なります。
 グリーン車はE231系と同様な2階建て構造で、車端部は1階建て構造となってます。

3.車内設備
 1,2,9,10号車と付属編成の13〜1号車がセミクロスシートで、それ以外はロングシートとなってますが、グリーン車組み込み時に9号車がロングシートになっている編成があります。
 グリーン車は全席回転式リクライニングシートとなってます。
 トイレは普通車に1,10,11号車に車いす対応の真空吸引式洋式トイレが設けられ、グリーン車にサロE531形(5号車)の上野寄り車端部に洋式トイレと洗面所が設けられてます。

4.機器類
 制御装置は、IGBT-VVVFコンバータ・インバータ制御装置によるベクトル制御で、1台の制御装置で4台の主電動機を制御する1C4M方式が採用されました。
 主電動機は、東洋電機製造製のかご形誘導電動機(MT75形)で、1時間定格出力は140kWとなってます。
 駆動装置は、130km/hの高速走行を考慮して炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製TD継手撓板平行カルダンが採用されました。歯車比は1:6.06で起動加速度は2.5km/h/sとなってます。
 ブレーキ装置は、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用され、停止まで電気ブレーキを動作できる全電気ブレーキと抑速ブレーキを備えてます。常用ブレーキはTIMSによる編成ブレーキ力管理システムによる制御の他、電動車の回生ブレーキ力をフルに活用するためのM車優先制御、滑走検知装置により滑走軸のブレーキ力を弱める再粘着制御が出来ます。

5.主な履歴
 2005年(平成17年)7月9日より運行開始され、特別快速を中心に運行されました。
 2007年(平成19年)1月6日よりグリーン車組み込み編成が運用開始されましたが、3月18日のダイヤ改正まで普通車扱いで運行されました。
 2007年(平成19年)3月18日のダイヤ改正より上野発着の中距離列車全てがグリーン車組み込み編成となりました。

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