8600系(8607F) 快速急行 4330列車
奈良線 鶴橋 2006年4月9日撮影

8600系(8622F) 急行 932列車
奈良線 石切 2006年4月9日撮影

8600系(8162F+8606F) 準急
奈良線 鶴橋 2023年2月17日撮影

1.概要
 8400系をベースに登場時より冷房を搭載して登場した通勤型車両です。
 現存する形式と編成は下記の通りです。
 ←難波方
 ク8150形(Tc)-モ8600形(M)-モ8650形(M)-ク8100形(Tc)
 モ8600形(Mc)-サ8150形(T)-モ8650形(M)-ク8100形(Tc)
 モ8600形(Mc)-サ8150形(T)-モ8650形(M)-サ8150形(T)-モ8650形(M)-ク8100形(Tc)

2.車体構造
 車体は20m級の構成車体で、扉は片側に両開き式扉が4か所設けられています。
 車体下部は絞られています。
 先頭形状は、中央に貫通扉が設けられ、上部左右にヘッドライト、下部左右にテールライトと標識灯が設けられています。

3.車内設備
 座席はロングシートとなっています。

4.機器類
 制御方式は抵抗制御となっています。
 主電動機は、145kWの直流直巻電動機(MB-3064AC)となっています。
 駆動装置は、WNドライブとなっています。
 台車は、空気バネ台車KD-76が採用されました。
 ブレーキ装置は、HSC-D電磁直通ブレーキ(発電制動・抑速ブレーキ)となっています。

5.主な履歴
 1973年(昭和48年)〜1979年(昭和54年)にかけて製造されました。
 1976年(昭和51年)に8000系の爆破被災車モ8059を電装解除し、サ8167として8617Fに組み込まれました。
 1978年(昭和53年)に登場した8619Fは、唯一の6両固定編成となりました。
 1979年(昭和54年)に登場した8621F、8622Fは冷房効率を高めるためラインでリアを併用し、下枠交差型パンタグラフが搭載されました。
 1982年(昭和57年)に8601F〜8603F、8612Fが界磁位相制御化が行われ、モ8600形が電装解除されク8150形に、サ8150形が電動化されモ8600形に変更されました。
 1993年(平成5年)〜1999年(平成11年)にかけて更新工事が行われ、主に車体側面の方向幕設置が行われました。
 2002年(平成14年)〜2019年(令和元年)に2回目の車体更新(B更新)が行われました。主に車体内外装材の交換、転落防止幌設置が行われました。
 2009年(平成21年)から行われた2回目の車体更新ではモ8600形の連結面車端部に車椅子スペースが設けられました。
 2014年(平成26年)に8619Fの2回目の車体更新の際にサ8167を廃車し、火災発煙被災車の1010系モ1062を電装解除しサ8177として組み込まれました。

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