610
600形(606F) 1403列車 普通
貝塚線 西鉄千早 2012年7月21日撮影

600形(606F) 1403列車 普通
貝塚線 西鉄千早 2012年7月21日撮影

1.概要
 600形は、1962年(昭和37年)〜1972年(昭和47年)にかけて制作された一般用の高性能車です。
 1000形のM1M2のオールM方式から、1M方式となり、McTcまたはMcMcTcを基本編成とします。
 形式はモ600形、ク650形が用意されました。
 ク653は100形の制御車を編入したため、この車両だけ15m2扉車でした。

2.車体構造
 車体は19,000mの鋼製車体で、乗降扉は片側に両開式扉が4カ所設けられました。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されました。

4.主な機器類
 制御装置は抵抗制御が採用され、制御装置は三菱電機製のABF-184-15MDHAorB、ABFM188-15-MDCHが採用されました。
 主電動機は直流直巻式が採用されました。
 駆動装置は中空軸平行カルダン駆動が採用されました。
 台車はコイルバネ式台車の川車621(電動車)、川車622(付随車)が採用されました。
 制動方式は発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキHSC-D(電動車)、HSC(付随車)が採用されました。

5.主な履歴
 1972年(昭和47年)に製造された最終増備車の631+681は、KW-7/KW-8台車、下枠交差式パンタグラフ、冷房準備車となり、同時竣工した700形と同仕様で登場し、竣工後すぐに冷房化されています。
 1973年(昭和48年)から順次冷房化が実施されました。
 1978年(昭和53年)に電照方向幕取付、前照灯移設(貫通路上から窓下に)などの改造を行い、塗色もマルーン濃淡からアイスグリーンと赤帯に変更されています。
 1981年(昭和56年)〜1982年(昭和57年)にかけて先頭電動車がの一部が運転台を撤去され、中間電動車化されました。
 1988年(昭和63年)からは2連車は甘木線乗り入れ用となり、1989年(平成元年)から甘木線列車はすべて600形2連に統一されています。甘木線では中扉は締切扱いの上でワンマン運転となっていますが、改集札を全ての駅で行ない運転士が扉扱いを行なうという方式を採用している為、入線に関しての改造は「ワンマン」表示、テープ放送スイッチの運転台取り付けなど最小限度の改造で済ませています。(未対応の2連車は全て宮地岳線に転属)
 1990年(平成2年)以降、宮地岳線冷房化推進の為、2連×4本と3連×1本の計11両が宮地岳線に転属しています。転属に際し、東急5000系の廃車発生品である台車(TS301:東急車輌)、110kWの主電動機(SE-158:東芝)を120形から転用した。
 1995年(平成7年)から宮地岳線の車両の台車を順次西武鉄道701系の廃車発生品である台車(FS342:住友金属)に交換しました。主電動機は新たに製造した120kWの主電動機(TDK8066-A:東洋電機製)が採用されました。

←戻る TOP 掲示板