2871
2600形(2871) 小田原線 和泉多摩川〜登戸
2670
2600形(2670) 江ノ島線 中央林間
 1964年(昭和39年)〜1968年(昭和43年)に車体長20m・車体幅2.9mの近郊区間用の大型通勤車として川崎車輌・日本車輌・東急車輌で合計22編成132両が製造されました。
 最初はTc(クハ2650形)−M(デハ2600形)−M(デハ2600形)−M(デハ2600形)−Tc(クハ2650形)の5両編成でしたが、1967年(昭和42年)〜1968年(昭和43年)にT(サハ2650形)を1両はさみ6両編成となりました。台車はアルストーム式の空気バネ台車、ブレーキ方式は回生制動を行うHSC−Rとなっています。
 1967年(昭和42年)に小田急百貨店全館完成記念として、2661Fと2662Fの編成が白と赤のツートンに金帯という記念塗色に変更され、約1年間走行しました。
 1972年(昭和47年)から冷改が始まり、各車の屋根上に8500kcal/hのクーラーが5台搭載され、合わせて表示装置の新設や自動化も行われました。
 1982年(昭和57年)に2669Fの編成がチューリップをデザインした大胆な塗色となり、”フラワートレイン”として登場、翌年には2669Fの編成が白とピンクのツートンでやはり”フラワートレイン”として登場し、乗客やファンを驚かせました。いずれも向ヶ丘遊園のフラワーショー開催期間に合わせたため、3ヶ月ほどでもとの塗色に戻りました。
 1986年(昭和61年)に2662の編成のサハ2762号にVVVFインバーター制御装置と誘導電動機が装備され、実用試験が開始された。通常の営業運転に用いられ、特に問題がないため、1987年(昭和62年)11月に撤去されました。この試験実績が後に登場した1000形に反映されました。
 1991年(平成3年)10月11日、黒川〜小田急永山間で崩壊土砂に乗り上げたクハ2671とサハ2771が現地で解体されました。20m車としては初の廃車でした。
 1993年(平成5年)から一部の編成を組み替えて8両固定編成が登場しましたが、その後の2000形8両固定編成の増備により廃車されました。
 2003年(平成15年)10月18日より2670Fが旧塗色に復元されました。
 3000形の増備により廃車が進み旧塗色に復元された2670F1本しかなくなりましたが、この編成も2004年6月5日の営業をもって引退しました。

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