ダブルボギーさんの「二級小型船舶操縦士」実技試験体験談

ダブルボギーさんの
「二級小型船舶操縦士」実技試験体験談
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ボート免許
楽 天 ショッピング
2004年11月の免許制度変更に伴い、ボート免許は、
航行できる区域や操縦できる船舶の種類によって
・一級小型船舶操縦士
・二級小型船舶操縦士
・特殊小型船舶操縦士
になりました。
4級小型船舶免許は「二級」へと変更となり、五トン限定がなくなりました。
詳しくはこちら。また、ステップアップについては こちらを参照くださ。
<2005/1/17>
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ダブルボギーさんが、独学で「二級小型船舶操縦士」を 2005年4月26日(火)受験され、
めでたく合格されました。
その体験談を掲示板に投稿頂きましたので、 ダブルボギーさんのご厚意により、
掲示板掲載の内容を転載させて頂きました。
見出しの追加、改行、段落変更など一部修正を加えていますのでご了承ください。

* 右上の 「掲示板(PART2)」には貴重な体験談などの情報が満載です。
   是非ご覧ください。(2004/4/18日更新)
* 「一級(五トン限定)」受験対策として問題集を纏めました。
    (2003/9/26日)
* レッツボートさんの「一級小型船舶操縦士 限定解除体験談」を掲載しました。
  (2004/3/20日) *「4級(現行:二級小型船舶操縦士5トン限定)」合格体験記として  
  「4級小型船舶操縦士チャレンジ」 を纏めました。ご活用ください。


  • <体験談>

     4月26日(火)に二級船舶免許実技試験を受けてまいりました。
    学科は去る3月6日に受験し、合格してましたので、今回は最大の難関とも言える実技試験です。
    実は、以前からこのHPが唯一リアルタイムの情報として、大変頼りにしてました。
    このたび、実技の受験を終えて(合格発表はまだですが)、やはり自分の体験を報告しておくことが、
    管理人さんに対する礼儀と思い、書き込みをすることにしました。
    
     試験会場は青森マリーナでした。当日は晴天だったものの、風は結構あり、操船に不安もありました。
    26日は午前中に学科の試験があったらしく、午後2:00からの試験でした。受験人数は自分を含め3人、
    翌27日に3人の合計6人のようでした。
    私はもちろん独学、スクールに入校した者ではないので、当日は少し早めに会場に行くことにしました。
    受験する仲間は多分スクール生と思い、少しでも情報が欲しかったからです。
    (当HPにもそのような書き込みがあったと思います)
    幸い、会場(事前の説明をする場所)は鍵もせずに開いていましたので、1時間程前から会場で待機してました。
    実は、この会場はボートスクールも開設しており、教室内にハンドコンパスや、ロープワーク用のクリート、
    手すりなどがあり、会場でじっくり見学することができました。これはとてもラッキーだったと思います。
    また、会場に早めに着いたことで、試験艇も確認できたうえ、中も覗くことが出来たので、精神的にチョッと
    楽になりました。実技試験対策としては、ビデオと教本だけだった(このHPと)ので、試験艇がビデオと同じ船
    (涼風型)だったことや、ハンドコンパスはこんなものかなど、安心できました。
    受験生2名が来たのは、1時45分くらいだったと思います。2時からの試験なのであと15分しかありません。
    手短に自己紹介し、今回、全くの独学で挑んでいることなどを話しました。
    ここで得た情報としては、既にこのHPでも紹介されているとおり、安全点検はチェックシートを渡し、
    全ての項目を点検するのではなく、二つの項目を指示され、その項目について行うこと、
    変進は指示された「〜に向かって変進します」でなく「目標に向かって変進します」でよいこと、
    そしてスクールではビデオによる講習は行っていないことなどを聞きました。
    
     試験はまず、発航前の点検から行われました。私には船体外板と船体の安定を確認するように言われました。
    ちょうどこの頃が緊張のピークだったように思います。
    ビデオで学習したとおり「船首よし」「デッキよし」「クリートよし」「左舷よし」「船尾よし」「推進器よし」
    と大きな声で点検した後、「乗船します」を発して船体に乗り込み、右舷を確認して「右舷よし」と報告してから、
    船体を左右にゆすって、船体が安定後に「船体安定よし」と報告しました。
    (推進器は外板だったのでしか??「船尾クリートよし」は忘れてしまいました)
    次の受験生には「浸水の有無」と「係留ロープの点検と係留状態の確認」が指示され3人目には推進器の点検が
    指示されていたように思います。
    
     次は法定備品の点検でした。私には「ライフブイ」と「信号紅炎」の点検の指示がありました。ライフブイはすぐに
    見つけられたのですが、信号紅炎がなかなか見つけることができず、自分でもものすごく焦っていくのがわかりました。
    とりあえず「救命浮環よし」はすぐに発したものの、もぞもぞ探していると、「すぐ目の前にあるだろー」と言われ、
    良く見ると本当に目の前にありました。そこで、有効期限を確認した後「信号紅炎よし」と報告しました。
    試験艇の両舷にはポケットのような小物入れがあり、ほとんどの備品はこの中に入っていたようですが、
    信号紅炎はそのポケットの上にくくりつけてありました。
    また、ライフブイといわれたのに、「救命浮環」と言ってしまいました。これは相当に焦っていたのと、
    ビデオの見すぎだったかも知れません。でもこのことで減点はないと思います。他の2人にはライフジャケットやバケツ、
    あかくみなどを言われていました。
    
     次に機関点検を行いました。私にはバッテリーとメインスイッチの点検するよう指示がありました。
    「バッテリー取り付けよし」「ターミナルよし」「バッテリー液よし」と点検して、メインスイッチの点検も行いました。
    他の2名にはどんな指示があったか良くおぼえていませんが「燃料コック」「燃料フィルター」「Vベルト」等の
    指示だったように思います。
    
     エンジンの始動では、試験官が「換気後、エンジンを始動してください」と言ってくれましたので、
    「換気します」と発した後、ブロアースイッチの切るタイミングがわからず、5秒ぐらいしてから
    「換気完了」「エンジン始動します」と言って、キーを回したように思います。
    しかし、エンジン始動は換気中に行い、エンジン始動後に切るのが正解ではなかったかと思います。
    同じ内容で2名も行いました。
    (そうそう、暖気運転の指示もありました。1200回転位を維持するのが、難しかったな〜)
    
     その後、試験官の操船で沖合いに向かいました。そこで試験艇に慣れるために、いくらか時間をもらい、
    自由に操船しました。そうですね、時間にして2〜3分くらいでしょうか。
    「それでは、試験を開始します」「1番さん、あの白い灯台に向かって微速発進してください」
    (私の受験馬号は1番)と言われたように思います。そこでまず、後方に行き「推進器周りよし」と報告し
    「前方よし、右よし、左よし、後方よし、発進します」
    と言って発進したと思います。(たぶん、緊張のし過ぎで思い出せません)その後「3000回転まで増速」の指示がありましたが、
    実は3000回転の維持がたいへんでした。スロットルレバーを3000回転で停止すると、いつの間にか3200〜3500まで回ってしまい、
    またチョッと回転を落すと、すぐに2500回転まで下がってしまいます。その後、「変進」の指示がありましたが、
    「右90度」などではなく「あの赤い灯台に向かって」や「後ろの三角の建物」などのように、目標を指示してくれました。
    ひととおりこなしたのですが、試験官にいきなり「今の回転数を言ってください」と言われ、回転計を見ると2500まで
    落ちてしまっていました。「ん〜、2500です」と言うと、「そうですね」(冷たい言葉のように感じました)。
     ハンドコンパスでの方位測定もこの間にやったのですが、いつのタイミングだったかは覚えていません。
    ただ「190度です」と言ったのを覚えています。試験官はすぐにコンパスを取り上げ確認してました。
    (あってたのだろうか・・・心配が募ります。)
     「後進」は難しくなく、推進器周りの点検を忘れないようにしました。
    このようにして、ボツボツ2番さんと交代するのかな〜と思っていたらいきなり「落水者発見」と言われ、
    超ビックリしました。蛇行の後に人命救助だと思っていたので、頭がついていけません。すぐに「エンジン中立」
    と言い、停船して落水者(ただのブイ)を確認しましたが、停船にあたって後方の安全確認はできていません
    (あまりに突然だったもので・・・大きい減点かなー)
    「落水者確認、ただいまから救助に向かいます。右舷より救助します。」と、かなりしどろもどろだったと思います。
    (この時、後方に行き、ボートフックを右舷側に準備したのですが、その時試験官に
    「ボートフックはここに立てておいてください」と左舷側を指示されました。そしてチョッとビックリしてたようでした。
    シマッタ、情報が古かったかな、今はこんなこと必要ないのかな〜)
    そして180度変進し、微速前進で近づいていきましたが、な、なんと近くなってから、落水者(ブイ)を僅かながら
    右舷側にぶつけてしまいました。これは失敗だ!!と思いましたが、試験官から「やり直してください」の指示がない。
    あれれ、いいのだろうか。不安を抱きつつも、ボートフックで引っ掛け、「救助しました」と報告しました。
    試験官は何も言いません。んー(心配は尽きない)
    その次に試験官が発した言葉は、「はい、操縦を代わってください。2番さん前」でした。
    後方の席に移ってからは、ただただボーっとしてたと思います。
    他の受験者の操船状況を見る余裕ははっきり言ってありませんでした。
    すると試験官がいきなり振り返り「このロープで一重つなぎをしてください」といきなりロープを差し出しました。
    「むむむ、きたなー(それにしても突然すぎる)」でも、ロープワークは十分に練習していったので、難なく出来ました。
    隣の人には「もやい結び」を指示してました。
    3人の沖合いでの操船試験が終わってから、場所を移動して蛇行走行を行いました。ま、これは特別うまくはなくても、
    人並みには出来たと思います。そして帰港に向かったのですが、これから離岸・着岸の試験があると思い、
    頭の中ではビデオの巻き戻しに必死でした。
    着岸は左舷着岸、とても狭くこんなところに着岸なんて素人操船で出来るのだろうかと思いました。
    でも、微速前進と後進を繰り返しながら、左舷をいくらかこすったものの、着岸できました。
    また、後進離岸も左舷をいくらかこすったものの、できました。
    離岸の時はボートフックを使って思い切り押すつもりだったのですが、すっかり忘れてしまいました。
    最後に係留を行い終了です。係留はもやい結びで行ったのですが、ロープが逆方向にならなかったので、
    比較的楽にできました。
    
     こうして、実技試験は終了したのですが、5月2日が発表です。もうあのような緊張はしたくありません。
    ただただ、合格を祈るのみです。
    また、今回の試験官はとても優しく親切な方でした。
    もし、再受験になっても同じ方に試験をしてもらいたいと思いました。
    あわせて、青森マリーナの方にも感謝しております。1時間以上も前に会場に着いたにもかかわらず、
    快く会場で待たせてもらったからです。
    
    以上、長々と書かせてもらいました。これから受験する方の参考になれば幸いです。
     
    
     
                                                                                         2005/04/30 20:52