211系
211系(N58) 864M
東海道本線 戸塚 2009年10月25日撮影

211系
211系(マリ411) 364M
総武本線 物井〜佐倉間 2007年06月16日撮影

211系(マリ411) 360M
総武本線 物井〜佐倉間 2007年08月19日撮影

211系
211系(マリ505) 193M
内房線 蘇我〜浜野間 2009年09月06日撮影

1.概要
 1985年(昭和60年)に113系115系の初期形車の置き換え用として登場した近郊形電車です。
 主な形式は下記の通りです。
 クモハ211形(Mc)、モハ211形(M)、モハ210形(M')、クハ211形(Tc)、クハ210形(Tc')、サハ211形(T)、サロ211形(Ts)、サロ210形(Ts')、サロ213形(Tsd)、サロ212形(Tsd')
 0,2000番台は平坦線区・暖地向け仕様、1000,3000番台は寒冷地向け仕様となってます。

2.車体構造
 車体は20m軽量ステンレス車体で、裾絞りタイプとなってます。乗降扉は片側に両開扉が3扉設けられてます。車体幅は113系よりも50mm拡大され、居住性が改善されています。
 サロ210形、サロ211形の乗降扉は片側に片開き式扉を2扉設けてます。
 サロ212形、サロ213形は2階建て構造で、乗降扉は片側に片開き式扉を2扉設けてます。

3.車内設備
 座席は0番台と1000番台がセミクロスシート、2000番台と3000番台がロングシートとなってます。
 グリーン車は転換リクライニングシートが採用されました。
 車内の天井は平天井構造となり、冷房吹き出し口はラインフロータイプとなっています。また、冷房付き近郊形電車としては初めて横流ファンが採用されました。室内は暖色系でまとめられています。
 トイレはクハ211形、クハ210形、サロ211形、サロ213形に設けられてます。

4.機器類
 制御装置は先に登場した205系と同様の界磁添加励磁制御方式で、抑速ブレーキの機能を追加したCS57A形が採用され、クモハ211形とモハ211形に搭載されてます。
 主電動機は713系用に開発された直流直巻電動機のMT61形(120kW)が採用されました。出力は113系115系に採用されてるMT54形と同じですが、低回転域でのトルクを増強し2M3Tの運転が可能となりました。
 ブレーキ装置は全電気指令式空気ブレーキを採用しています。
 台車も205系と同様のボルスタレス台車が採用され、電動車がDT50B、付随車がTR235Bが採用されました。
 1000,3000番台は寒冷地仕様のためスノープラウ、耐雪ブレーキ、半自動ドア、レールヒーターなどの設備を備えてます。

5.主な履歴
 1989年(平成元年)に2階建てグリーン車が製造され、平屋建てのグリーン車と組成されました。
 2004年(平成16年)よりE231系による113系置き換えに伴い、113系に連結されていたサロ124形とサロ125形を当系列に組み込み、形式をサロ212形、サロ213形に編入しました。元サロ124形の一部の車両に使用されていたボルスタ付空気バネ台車(TR69形)がそのまま流用されました。
 2006年(平成18年)には宇都宮線・高崎線にもグリーン車組み込み編成が登場しました。
 2007年(平成19年)3月18日ダイヤ改正より房総地区への当形式投入に伴い、3000番台5両編成×14本が幕張車両センターへ転入しました。
 2007年(平成19年)11月より幕張車両センターに転入した一部のクモハ211形に集電効率を上げるため、運転席側に201系の廃車発生品のシングルアームパンタグラフを取り付けました。
 2008年(平成20年)より1000,3000番台のパンタグラフをシングルアームに変更してます。

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