ブラジル・ぶるるん滞在記 〜ブラジルのパワーにちなぼんが出会った!〜

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●2004/2/7(土) 大きすぎる街ブラジリア
4時半起床。サイーダ(=チェックアウト)しフロントでタクシーを呼んでもらい空港へ。
Chame um taxi,por favor.
付け焼き刃のポル語もなんとなく板に付いてきた!
何かポル語で言うともちろんポル語で返事がかえってきちゃうんだけど
彼らはゼスチュアがわかりやすいし、ところどころ単語もわかるようになってきたので
なんとなく気合いで言っていることがわかる。
テキトーに会話っぽくできるようになってきた!いいかげんポル語会話。

ここからはブラジルエアパスというヴァリグ航空の周遊券で移動。
出発前にすべて発券しないといけない、つまりスケジュールを確定しなくちゃいけないのがつまらないけど
効率よく広大なブラジルをまわるなら妥当な手段かも。

昼すぎ、どんよりと曇ったブラジリアに到着。
日本から予約しておいたホテルMirageは地図で見るとホドビアーリアから800m位だったけど
思い切って空港からタクシーに乗ってしまう。でも正解だったと思う。
ブラジリアは街の規模が大きすぎて、歩くといっても高速道路際を歩くような感じで
徒歩で思う方向に行こうとしても途方に暮れてしまう。

チェックインして明日のシティツアーの予約(40R$)をしてから
ツアーには含まれてないボアボンタージ寺院へ自力で行ってみようとこころみる。
たずねたずねバスに乗り近くまで来たものの、
雨は降り出すし、ずっと高速道路脇を歩いているような感じで寺院がどこかもわからない。
後で確認したら地球の歩き方の地図もなんかまちがってたよーな。
しばらくウロウロしてみたけど結局断念しちゃった。

帰りに乗ったバスはホテルまで行かずターミナル止まりだった。
明日もしかしてバスで空港まで行けるかなと、空港行きのバスをさがしてみるが
とにかくバスと人が多すぎてどれがそれだかわからず。
102番のバスらしいというのはわかったんけど、
それがどのプラットフォームからでるのか結局みつけられなかった。規則性がわからない!
サンパウロのバスターミナルはこれに比べたらものすごくわかりやすかったよ。
明日はやはりタクシーで空港まで行った方がよさそうだ。

そしてバスターミナルからホテルまで、
今度は重い荷物もないし800mをなんとか歩いて帰ろうとするが
方向はわかれどやはりさっぱりどうやって歩けばいいのかわからなーい!
ターミナルそばの巨大なショッピングモールの中をウロウロウロ。
でも結局降参してタクシーに乗る。あーむずかしい街。
やっぱ昼間は空港からタクシーでよかった。
荷物をかついでたらマジ泣きたくなっただろう!見えるのに行けな〜い!
●2004/2/8 (日) 満喫ブラジリア
■カテドラル・メトロポリターナの前でツアーでご一緒したおばちゃんたちと。
9時にホテルを出発しヴァンでシティツアーへ。
ツアーの参加者はコスタリカから来た気のいいおばちゃん2人組ヴァージニアとジュリエッタ。
ガイドのフェルナンドはニューエイジオタク!で、ポル語の他に英語とスペイン語を話す。
三権広場、クビチェック大統領記念館(この大統領がブラジリアの父)、カテドラルメトロポリターナ、
ドンボスコ聖堂、現在の大統領官邸などをまわる。

ブラジリアの街はホントにグレイト!
オスカーニーマイヤーのデザインはスゴすぎる〜。(あたしは建築はくわしくないですが)
とにかくクルマなしでは動きずらいことこのうえないけど。
日本で言ったら新宿副都心をもっと巨大にした70年代版といったところか。

あたしが一番好きだったのはドンボスコ聖堂。
濃紺から紫へのグラデーションのステンドグラスが、シンプルだけど洗練されていてほんとうに美しい。
クリスタルの巨大なシャンデリアに夜、明かりがともるのを見たかった…。
あと、フェルナンドの説明で
カテドラルメトロポリターナの3つの巨大なオブジェがきちんと
パン・ワイン・キリストを象徴してることを知って感動する。

アウモッサはみんなでシュハスコを食べた。ブラジリアではこればっか。
シュハスコはあたしに言わせれば、肉版のわんこそばといったところ。
サラダや付け合わせはブッフェになっていて、好きなものを好きなだけ取る。
飲み物を注文してテーブルにつくと、
巨大な肉の串刺しを持った人が入れ替わり立ち替わりやってきてはこれでもかと肉を皿に切り落としてくれる。
その肉の種類たるや、世の中にはこんなに肉の種類があったのか!と思うほど。
いつも「ピッキーノ!」(小さく切ってね)と連呼して、
なるべくたくさんの種類の肉を食べてみようとがんばった。
がとても全種類は食べきれなかった。

午後はフェルナンドとボアボンタージ寺院へのリベンジを果たす。
世界最大の水晶は意外と小さかったけどとてもインスパイアされた。
覚醒しようとすること、覚醒していることはとても重要なのだ。
自分であること、自分で生きていくということ。

フェルナンドがバスターミナルまで、あの難攻不落の800mの道を難なく
高速道路をがーーっと横切るようにして、あたしの重い荷物を背負って案内してくれた。
なんだこうやって行けばよかったのか!カンタンじゃん。(ってマジかよ!)

ターミナルに着き、空港行きのバスの所まであたしを連れてってくれ彼は帰っていった。
なんだここだったのか!カンタンじゃん。(ってマジかよ!)
ありがと〜う!フェルナンド。さーあとはバスに乗るのみと
上機嫌でバスを待っていたが、ふと時計を見ると17:50!
18:00までに空港にいないといけないのに〜!
またもやブラジルの遅い日暮れのトリックにだまされていた。
とにかくうっかりしているといつのまにか夜になっている。
(しかもなぜか朝は7時くらいまで暗いのですがどうして?)
あわててターミナルを飛び出しタクシーをつかまえた。あーむずかしい街。
●2004/2/9 (月) ナゾの東洋人イパネマにあらわる
昨日はあれからなんとか誠実なタクシーの運ちゃんのおかげで間に合いめでたく夜リオデジャネイロ入り。
空港で両替をし、外に出たらちょうど空港バス、フレスコンが来たところで飛び乗る。
リエと落ち合うべく予約しておいたHotel Sol Ipanemaの前で降ろしてもらって6R$(約200円)。
スゴイのがなんとりえきちは、
空港でヤミタクに捕まってしまい175R$(約6000円!)とられたとのこと。
タクシー代としても通常の3倍以上ぼられている!あれー。

無事出会えたことを祝して遅めのディナーをイパネマのビニシウスカフェでとった。
マリアクレウザ(だっけな?)のライブをやっていたが見なかった。
食事は魚の焼いたのとエビブロッコリーライス。
ブラジルに来てからこのブロッコリーライスが気に入っている。
文字通りブロッコリー入りのライス。油っぽいけどね。

今日は朝からふたりでホテルさがし。Hotel Sol Ipanemaはサイコーだけどやっぱちょっと高い。
ホテルから何軒か安宿に電話してみるが、どこもいっぱいと言われたので
(英語がホントに通じていたのかまず疑問です)
タクシーでリオの観光案内所ヒオツール@コパカバーナへ行ってみた。
ここでSan Marcoという安いホテルを紹介してもらう。1部屋120R$(約4000円)。
ビーチに面した通りから2本目の通りにあるホテル。
周りはすごくいい感じに栄えててとても便利。申し分ない。

チェックインした後、水着に着替えてさっそくプライア(=ビーチ)へ!
真冬の東京からのなまっちろい肌がはずかしーい。
ナゾの東洋人イパネマにあらわる!カンペキに浮いていた。
しかしそんなこと気にしてられないほどの超イイ天気!わーーい!真夏だ!リオだ!
海は波が高くてちょっと入れる感じではないんだけど
イパネマですよ、あの。
「イパネマの娘」がアタマの中でぐるぐるヘヴィローテーション。

夕方になってバスに乗ってセントロ(旧市街)に行ってみた。
途中、乗っていたバスから突然がんがんがんがんとものすごい大きな音がしはじめた。
どうやら故障らしい。みんなで別のバスに乗り換えるハプニングあり。(特に混乱はなくてよかった。)
セントロは官庁街というかオフィス街という感じだった。

夜はジェネラルオゾーリオ広場に面したレストランで食事をした。
カニのグラタンがおいしかった。塩辛いけど。 ブラジルの料理は全体として塩辛いなと思う。
飲み物はカイピリーニャ。ピンガというラムとライムと砂糖のアペリティフ。
おいしいけど強い!(旅の最後にはがんがんに飲みまくっていましたが)
●2004/2/10 (火) パラチーへ
今日はリオから長距離バスで4時間。小さなビーチ、パラチーへ行ってみることに。
ホドビアーリア(長距離バスターミナル)までローカルバスで行く。
街中を走るバスからいろいろな店や人を眺めているだけで楽しい。
イパネマからコパカバーナの裏の大きな商店街。

広大な牧草地と山々をたくさんたくさん越えてやっとパラチーに着いた。
観光案内所に行って近くのビーチの情報などを仕入れる。
この日はもうビーチに行く時間はなさそうだったので
石畳の美しい小さな町を散策した。イグレイジャ(=教会)がたくさんあってとても雰囲気のある町。
長距離バスの待合所で話したおばさんは
何か宗教的な目的でパラチーに行くと言っていたようだったけどなにか関係あるのかな。(巡礼か?)
ちなみにおばさんはあたしにブラジレイラ?(ブラジル人?)と訊いてきた。
日に焼けてだんだん同化しつつあるのかも!ポル語も楽しい!

■ボートの兄ちゃんと。 奥にステキな教会も写ってます。
町の美しいハーバーでぼーっとしていたら、向こうに小さなボートがとまっていたので
行ってみたら1時間1人20R$(約700円)というので二人で乗ってみる。
天気は快晴ではなかったけど、雲の間からもれる光がすごくキレイだった。
大きな入り江になっていてまるで湖のようにおだやかな海。
ボートの上は寝そべっていられるようになっていてサイコーの気分でした。
ボートの兄ちゃんも見た目はシブイ海の男って感じなのに、人なつっこい。ここがブラジレイロ。
入り江をぐるりと1周してもらって帰ってきた。

夕飯は町中の小さなレストランでシーフードのパスタを食べたけど
Mais ou menos(まあまあ)といったところ。アルデンテはない。そしてものすごい量。
ブラジルのレストランの食事はたいてい2人分づつになっている。
といっても日本的にいったら3〜4人前はありそう。独り者にはツライだろーな・・・。
●2004/2/11 (水) Trindade
起きたら雨。あー。
ホテルで朝食をとり、とりあへず海はダメだろうというのでJAIKOオススメの
(そうJAIKOも最近ブラジルに行っていて、いろいろと情報を提供してくれました)
山の中の天然ウォータースライダー(巨大岩のすべり台)めざしてバスターミナルへ。
Penha行きのバスに乗りJAIKOの説明のバス停で降りたものの、
現地の人に訊いてみたらその滝はひとつ前の停留所とのことだった。
しかし山の上だからか天気のせいなのか寒い!ので滝をあえなく断念し来た道を戻り
観光案内所オススメのプライアに行ってみることに。

■トリンダーヂののどかすぎるビーチにてごきげんのりえちゃん。
TrindadeというそのPraiaはバスターミナルから小一時間のところ。
その頃には雨もやんでいた。よかった…。
馬が放牧されていて道も舗装されていない超のどかなビーチ。
海はあいにく荒れ模様だったけど、良い天気だったら本当にうつくしいpraiaだと思う。
海風が涼しくて泳ぐ気になれないので、周囲をまた散策。
大きな岩にのぼったり、カフェでセルベイジャ(=ビール)を飲んだり。
●2004/2/12 (木) はじまらなーい!
朝9時のバスでリオにもどる。
リオに午後着き、ふたたびHotel San Marcoにチェックイン。

それからRio Sulという巨大ショッピングモールでりえきちのお買い物に付き合い
そのあとJAIKOオススメのサンタテレサという地区へ行ってみる。
ガタゴト路面電車に乗って行きたかったんだけど、セントロにある乗り場までタクシーで行こうとして
うまく言葉が通じず、いきなりタクシーでサンタテレサまで来てしまった。ぷんぷん。

■GELO=氷。堂々とちがうもん売ってます。
サンタテレサは坂の町。かわいいクラフトショップや古着屋などを見る。
JAIKO&PAULが通っていたというオススメのバーMineiroでカイピリーニャを飲む。
ものすごく素朴でセンスの良い地元のバーといった感じ。壁の飾り方が秀逸。
いろいろな写真やポスター、鍋や酒、あらゆるものがぶっきらぼうな白いタイル張りの壁に
まるでオブジェのようにかかっている。ここの店主は相当のアートおたくとのこと。
JAIKOからあずかってきた、そのおじさんへのおみやげのTシャツをホテルに置いてきてしまった!
(JAIKOごめん!彼に郵便で送ります)

彼にせめてあいさつしていこうと、JAIKOの描いてくれた似顔絵をたよりに
片っ端からメガネをかけた人に声をかけまくっていたナゾの東洋人ここでも。
そのうち二人の若者(もちろん一人はメガネをかけていた)がとても親切で
そのあと見に行こうとしていたサンバのリハーサル場所へのタクシーを
わざわざケータイで呼んでくれて値段交渉までしてくれた。

彼らのおかげでそこからタクシーでBeija-Florというサンバエスコーラのリハを見に行く。
しかーし、この場所が思ったより遠いこと遠いこと。タクシーに乗ること約1時間。
でもなかなかコアな場所まで行ったと思う。町は露店がたくさんでていてまるで縁日のよう。
会場に4R$(約150円)払って入る。21時からとガイドブックには書いてあったけど
人もまだそんなにいない。大きなステージのある体育館のような場所。
ポップコーンと串刺しのエビ焼きとセルベイジャで時間をつぶす。
が待てど暮らせど一向にはじまらない。
ステージ上の人がマイク片手に延々なにか喋ってはサンバのグループが手をつないで順番に整列し移動する
というのがずーっとずーっとつづく。人はじょじょに増えてはいるがずっとその調子。
とうとう夜11時半になってしまったところでりえとあたしはしびれを切らし帰ることにした。眠さと疲れ。

会場を出てメインストリートらしきところまで出るのにひと苦労。ものすごい人、人、人!!!
こんな平日の夜中なのにさっきよりもどんどん人が増えていてみんな会場へ向かっている。
21時からじゃないじゃーん!
押し合いへし合いしながらなんとかタクシーを拾えるところまで這いだしたナゾの東洋人
帰って倒れるように眠る。

<後日談>
ななんとここで見損ねたベイジャフロー。今年のカルナヴァルで優勝したとのこと!
あーん、惜しかった・・・
●2004/2/13 (金) コルコバードの丘
■ブラジルといえばコレ!
 
■丘からの眺め。湾の中にある変わった形の岩山はポンジアスカールです。

りえきちブラジル最終日ということで、コルコバードの丘へ。

オニブスに乗りケーブルカー乗り場へ。丘のまわりをぐるりと回るようにしてバスは走る。快晴!
コズメベーリョという地区の乗り場で切符を買う。30R$(約1000円)
ケーブルカーは結構すごい傾斜で窓からの眺めがひらけると落ちそうなくらいに高い!

20分くらい乗って頂上に着いた。そこから階段でイエス様の背中の方から近づいていく。
リオにいる間この丘は標高が高いからか、下が晴れていても雲がかかっていることが多々あったけど
この日は快晴でとてもよかった!
レブロン海岸からイパネマ海岸、ロドリゴデフレイタス湖、コパカバーナとぐるりとリオが見渡せる。
本当にうつくしい。変化に富んだ山並みとおだやかな海。
キリスト様はとにかくデカイ両腕をひろげている。中にほこらがある。旅の無事をお祈りする。

バスに乗りふたたびイパネマへもどる。
イパネマはビーチも近いしのんびりしてるし、でも周りはほどよく栄えていて
あたしたちにとっては一番過ごしやすかった。
そして5日間のハードスケジュールをこなしてつむじ風のようにりえきちは帰っていった。

夜ひとりでウォークマンでElisのSamba,eu canto assimを聴いていたら
MDの後半にジョアンの声とギターを入れたのを忘れてて
突然それが聞こえてきてなんかハッとさせられる。
ブラジルに来てあらためてこの音楽を聴いて、
彼の音楽でやりたいこと伝えたいことが曲を超えて伝わり心を突き動かした。号泣。


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