ブラジル・ぶるるん滞在記 〜ブラジルのパワーにちなぼんが出会った!〜

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●2004/2/21(土) バーハで大暴れ
■奥にあるのが巨大なトリオ。スピーカーもデカイ!!そして踊る人々。
カショエラに行くなら儀式をやっている土日がいいとプリティ夫妻に勧められていたのですが
二日酔いでとても旅立つ気になれず・・・。あうー。

この日は昼間イマイチ何をしていたのか記憶があやふや。
たぶんナタカトシアのリハをしたのでわ?

しかし夜は懲りずにバーハにカルナヴァウを見に行った。
カイピリーニャなど各種酒をのみまくり大騒ぎ!
トリオと呼ばれるバンドを乗っけている山車にあたるトラックが
とっても巨大でたいへんに驚く。あんなデカイくるま見たことない!
上にバンドがのっかって、下にはバーやトイレ、休憩室?まで付いている。
そのブロコ(バンド)の衣装を買うと、そのトリオ(トラック)にくっついて踊っていける仕組み。
でもあたしはどのブロコの衣装も買わなかった・・・。(とくに思い入れのあるものはなかった)

そしてバーハはスリひったくりがものすごかった!20人ものグループで組織的にやっているそーだ。
あたしのインスタントカメラも速攻持って行かれてしまう。
でもそんなこと気にならないくらい楽しーい!

帰りに小さな川に渡してある細い水道管を伝って渡ろうとしたら落っこちた!
しかも暗いし酔っぱらいだからよく見えてなかったんだけど、
それは超きったないヘドロだらけのドブ川だった!
しかも道路際にたくさん停まっていたバスからみんなが見ていて大騒ぎ。いえーい!
そして靴が片方そのドブ川にのみ込まれてしまったので、もう片方も捨てて帰る。
でもそんなこと気にならないくらい楽しーい!

臭いので海に飛び込み全身ずぶ濡れのままタクシーに乗って帰る。足ハダシだし。
タクシーの運ちゃんゴメン!
でもそんなこと気にならないくらい楽しーい!
●2004/2/22 (日) 欧介さん家
■ナタカトシア!正面左はがちゃぴん、右あたし。楽しそうに叩いてます。
■がちゃぴん、あたし、19歳の風雲児ふうちゃん。
写真家の北村欧介さん家にふらっとナオヤ君とおじゃまする。
(通称)オースケさんはブラジル人の奥さん(会えなかったけど)とバーハのとても素敵な家に住んでいた。
写真が何枚か壁に飾ってあった。すごく良い。
とてもあたたかい(というか熱い!)愛にあふれた写真だなあと思う。
近くサルバドールで個展をひらくとのことだった。
でもあたしはもうそのころには東京だ…。見れなくてとても残念。
でも3人で音楽をきいたりおしゃべりをしたりしてとても楽しい昼下がりでした。

バーハでアカラジェを食べ、泳ぐ。
アカラジェとはバイーア名物揚げパン。今日食べたのは揚げたてだったしおいしかった!
インゲン豆をすりつぶしたお団子をデンデ油で揚げ、切れ目を入れてエビやおくらなどなどが挟んである。
ずっしり重く食べであり。食べると元気がむくむくわいてくる。

ナタカトシアがあるので早めに宿に戻った。今日はナタカトシア2日目。
初日とちがってペロにも人がたくさんいてめちゃくちゃ盛り上がる!すばらしい!

終わった後みんなでなお宿近くのバーで打ち上がった。
だんだんバンドのみんなと打ち解けてきて楽しい。
みんなわざわざ何かの理由で地球の裏側まで来ている人たちだけあって、根性があるなあと思う。
●2004/2/23 (月) 裏カルナヴァル!
日伯の学生さんたち4人とナオヤ君とあたしとでプライアに行こうと宿を出たが
とちゅうでカルナヴァルだからバスがペロに走ってないことに気付く。
なら下町からバスに乗るということでナオヤ君が
地球の歩き方の地図で”ここはキケンなので絶対に通ってはいけない”
と書いてある通りに案内してくれた!昔はヤバかったが今は大丈夫とのこと。(とりあえず昼間だったし)

でもこれを読んでいるみなさんでこれからブラジルに行くという方は
しっかりと情報収集して、治安には充分注意してくださいね!
ここではあまりフィーチャーしていませんが、やはり悪質な強盗を目の当たりにしたこともありました。

そこには娼婦のコたち(といってももうオバサン)のやっている眺めの良い超しぶいバーがあって
ナオヤ君は昔からの馴染みらしく、
じゃ1本だけビール飲んで行こうかー、と言ってみなで入ったところ
いつのまにかビールが10本くらい空いていて、カイピリーニャまで飲み出すわ
ジュークボックスで曲を大音量でかけまくり、結局全員総立ちでダンスダンスダンス!

娼婦のコたちがすご〜くLOVEな感じであったかい。
裏カルナヴァル、サイコー!!
欧介さんがここで写真を撮るというのが、なんだかちょっと分かるよーな気がした。

その後もその通りで何軒か娼婦バーをハシゴしてしまい
結局プライアにはたどりつけず、そのままペロの(おもて)カルナヴァルに突入してしまう。
シュヴァリーニョをあおり泡のスプレーをかけまくり踊りまくっていたよーな・・・。
●2004/2/24 (火) ナタカトシア最終日
■ナタカトシーア!すべて演奏が終わりみんなで記念撮影。まん中がナオヤ君です。
■でっちあがっている4人。(あたし・えりちゃん・早紀ちゃん・ナオト)
この日のメンバーの一致団結ぶりはほんとうにすばらしかった!
連日連夜のカルナヴァルで、みんなもう寝不足飲み過ぎはしゃぎすぎでボロボロのカラダをおして
ほとんど精神力で演奏したという感じ。
ナオヤ君を筆頭にがちゃぴん、みなちゃん、ふうちゃん、直美ちゃん、たえかちゃん、
だいすけさん&りえちゃん、早紀ちゃん、ナオト君、ごー君、すーほん、キミ君、ユージ君、俊輔君。
みんなありがとね〜!

ちなみに、すーほんはひとり韓国人ですが、なんと
韓国にいるすーほんの彼女はシュガープラントのファンなんだって!世界ってやっぱり狭い。

ツーリストの日本人たち──吉田夫妻や後から到着したサンディエゴのチアリーダー容子ちゃんはじめ
名前を知っている人知らない人みんながナタカトシアに付いて踊りまくっていた!
それに巻き込まれるようにして他のオーディエンスも一体となって盛り上がる。
こんなことってあるだろーか!

こういう風にカルナヴァルに参加できたのは本当に本当に貴重な体験。
ひとりのミュージシャンとしてはさらに意味あることだったと思う。
カショエラにも行かなくて結局はよかったのかも。
やっぱり最初から最後まできっちりやり通してホントによかったのだ!
あたしの手のマメも、もうテーピングなしで叩きまくってもなんともなくなってたし。
なんかちょっとだけたくましくなった・・・?

夜、またいつものバーで軽く打ち上がる。
●2004/2/25 (水) ナオト・ライブ!
さわがしいカルナヴァルもとうとう終わってしまった・・・
あたしは東京へのお土産を買いにひとりでメルカドモデーロへ。

夜はナタカトシアの打ち上げということで、みんなでなお宿に集まりパーティー。
ナオヤ君がムケカを作り、ケイ君がフランゴ(チキン)ピラフを作ってくれた。
メンバーだけでなく、オースケさん、写真家の真理子さん、それにもちろんエリちゃんたちツーリストなどなど
バイーアにいるたくさんの人たちが集まった。

そしてパーティーもたけなわ夜も深まった頃ナオトのライブがはじまった。(ナオヤじゃないよ)
彼のライブ、本当に感動的だった!
彼は世界一周中のミュージシャンでナタカトシアでタイコを叩いていた。
彼がなお宿に着いてからのストーリーをギター1本で即興で演奏したんだけど
ナオヤ君はじめバンドのメンバーをとてもよく観察していてホントに面白かった。
何時間にもおよぶ一大叙事詩!しかもとっても愛にあふれていた。
みんな時間を忘れて聞き入っていた。(早紀ちゃんは柄にもなく隠れて大泣きしてたよ)
あたしも彼のライブを聞いていて、
この1か月のみならずこの1年のことまでもがなぜかしみじみと思いだされて
なんとも言えない気持ちになりました。フシギなライブ。
(録音するいとまもなかった・・・。)
●2004/2/26 (木) カイピリーニャも飲み納め
■バイーア最後の夕日。なお宿からの眺め。
なお宿にてナオヤ君のインタビュー(TV)を撮影しているのを
がちゃぴんとすーほんと見学していた。ナタカトシアはとても評判らしい!

インタビューが終わり食事にでかけると、ちょうど青い家の前で
吉田夫妻が新婚旅行のほんとにほんとの最終地リオにむけて旅立つところに遭遇。
彼らはリオの優勝パレードを見て
(彼らの旅で初の!)4つ星ホテルに泊まりいよいよ東京に帰るとのこと。オメデトウ!

なお宿のテラスでギターを弾きながらバイーア最後の夕焼けを見た。胸がいっぱいになった。
当初バイーアでギターを買おうとしてたけど、結局買わずじまい。あんまりいいの売ってなかった。
今回ギターはまったく上達しなかった!
逆に前半2週間ギターから離れていたので、すっかり弾き方を忘れる始末。
まだまだ修行が足りないですな。
でも課題だったグルーヴ感という意味では、タイコもやったし何かを体得したかもしれない。

それからこの旅最後の晩餐をし、ナオヤ君、早紀ちゃん、容子ちゃんたちと
なお宿の近くのとってもオシャレで静かなイタリアンレストラン&バーで飲んだくれた。
カイピリーニャも飲み納め。
ナオヤ君がシュガープラントのCDをこの店に持ってきていて、かけてくれたんだけど
店主がMuito Bom!といってとても気に入ってくれたようだった。うれしかった。
●2004/2/27 (金) さよならバイーア
朝、コンタクトを入れようとしたら右のコンタクトがなぜか曲がってしまっていて付けられない!
どうやら昨夜酔っていてフタに挟んで閉めちゃったみたい・・・。
まあでも、これでこの旅のオチがついたと言いますか。
ホント、楽しいこと良いことだらけで気持ち悪いくらいだったので。

最後にプライアにもう一度行こうかと言っていたんだけど
パッキングをしていたら時間がなくなってしまった。
今日はうっすらと雲のかかった水色のバイーアの空。乾いた風がきもちいい。

ジョージのタクシーで、この日やはりサンディエゴに帰る容子ちゃんと、ナオヤ君と空港まで。
彼女は早紀ちゃんの友だちでNFLのチアリーダーをやっているというスゴイ人。
いくつかのサイトで連載もやっているとのこと。
サンパウロまで一緒に帰った。

ナオヤ君とは空港でお茶をして別れた。
けどなんかホントのお別れという感じはしなかった。またきっと会うね!

ブラジル1か月は本当に短すぎた。
オリンダやレシフェにも行ってみたいし、トランコーゾやアマゾン、行き損ねたカショエラにも。
今回はナタカトシアが相当フィーチャーされたけど
もっともっとブラジレイロたちとも交流したいし、
ブラジルの音楽ももっともっと聞きたい!うわ〜。
●2004/2/29 (日) 東京
カルナヴァルで靴をなくしてしまったので、サンダル履きのまま冬の成田に到着。
時差のツケを払わされてカレンダー上では3日がかりの帰途の旅。
あーやはりブラジルは遠い!

ブラジルは日本から一番遠い国なので、
今回出会った日本人達はみんなホントに根性あるなあと思った。
そしてなによりリミッターがない。
時間とかお金とかキョリとかそーいうものに自分のやりたいことが制限されないのだ。
いや実際にはもちろん制限されるんているんだけど、
東京にいると特に、そういうものにがんじがらめにされているよーな気がする。
今できていないことが、これから先も永遠にできないような気にさせられてた!!

でもバイーアの抜けるような空と静かな海を見ていたら、そんなことなさそーだと思った。
すごーく気分がおおらかになる。
そして自分にとって本当に必要なものとそうでないものがはっきり見えたよーな気がした。
人生一度しかないんだし、と当たり前のことですがあらためて心に刻んだ旅。
ぜったいにブラジルにはもう一回行く!!!!
神様とみんなに感謝。

(この旅はおわり)

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