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255系 4014M 特急「しおさい」14号
総武本線 物井〜佐倉間 2007年6月6日撮影 |
255系(Be-02) 8011M 特急「さざなみ」11号
内房線 蘇我〜浜野 2009年12月29日撮影 |
1.概要
1993年(平成5年)房総方面で活躍していた183系の置き換え用として登場しました。 開発に当たっては南房総の観光客や通年利用のビジネスマン等の多目的な利用を考えて、ハイブリットモビリティ(複合移動空間)というトータルコンセプトを元にデザインされました。 愛称は「Boso View Express」が与えられました。 形式はモハ255形(中間電動車・普通席)、モハ254形(中間電動車・普通席)、クハ255形(制御車・普通席)、クハ254形(制御車・普通席)、サロ255形(付随車・グリーン席)、サハ254形、(付随車・普通席)、サハ254形(付随車・普通席)が用意されました。 編成は下記の通りです。 ←銚子・館山・安房鴨川 クハ255形-モハ255形-モハ254形-サハ255形-サハ254形-サロ255形-モハ255形-モハ254形-クハ254形 2.車体構造 車体は鋼製車体が採用され、断面形状は253系の基本断面と同一としていますが、側窓を上方に100mm拡大して客室からの展望を確保しています。床のキーストンプレートはステンレス鋼が採用されてます。 乗降客用扉はクハ255形以外は片側1箇所、クハ255形は片側2箇所で、幅1,000mmの片扉式が採用されました。 塗装は太平洋をイメージするブルーと砂浜・海辺をイメージするホワイトを基調にして、ドア付近と車端に菜の花をイメージするイエローを配色しております。 3.車内設備 座席は回転式リクライニングシートで、普通席のシートピッチは970mm、グリーン車は1,160mmとなってます。シート配列は普通車、グリーン車共に2+2の4列となってます。4席向かい合わせにしたときでも、テーブルが使えるように全席に腰掛けに収納するインアームテーブルが設けられてます。 普通席の座席下には小型ヒーターを設けられ、簡易型のフットレストが設けられてます。 グリーン車は当初、分煙化を図るために中間部に仕切りが設けれてました。 車椅子スペースはサロ255形とサハ254形に設けられ、その部分のみ座席が片側1列となってます。 中間車掌室はサロ255形に設けられてます。 トイレは2,4,5,7,9号車に設けられ、全て洋式とし、男子用の小便器も設けられてます。洗面所もトイレと同じ号車に設けられてます。 4.機器類 JR東日本の特急車両としては初めてVVVFインバータ制御を採用した車両で、9両編成で4M5Tと従来の特急車に比べMT比を下げて省力化を図っています。 主回路システムは209系910番代(旧901系B編成)をベースに低速制御、抑側ブレーキを付加したものです。主電動機はMT67を採用し、運転最高速度は130km/hとしています。ブレーキシステムは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキのほか、直通予備ブレーキ、耐雪ブレーキで、滑走再粘着制御付きとしています。台車は651,251,253系と同系列の軽量ボルスタレス台車のDT56E、TR241Eです。パンタグラフはPS26Aを採用し、折り畳み高さを押さえて中央東線乗り入れも考慮されています。補助電源装置は253系と同じく静止形インバーターを採用しています。空調装置も253系と同じくヒートポンプ式を採用しています。 マスコンは209系タイプのワンハンドルマスコンを特急車両として初めて採用しました。また、モニターは2画面とし、運転、車両双方の情報を常に把握できるようにしています。 5.主な履歴 1993年(平成5年)7月2日より営業運転が開始されました。 1993年(平成5年)に当時の通商産業省(元・経済産業省)よりグッドデザイン商品に選定されました。 2005年(平成17年)より側面の行き先表示器がLED化されました。 6.主要諸元
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